フリーランス、なんでも自分でやると詰むかも?

フリーランス、なんでも自分でやると詰むかも?
ホームページ制作 | 公開日: 2025年03月20日 | 更新日: 2025-03-20
#ユーザー行動#提案力#ウェブディレクター #マーケティング思考#ビジネス成長

副業やフリーランスでよくある「自分一人でなんでもできる」というスタイル。これは確かに強みになることもあるけれど、同時に弱みにもなり得るんです。

さて、奈良県でホームページ制作を行っておりますヨシムラです。現在、私はウェブディレクターであり、ウェブマーケターであり、カメラマン(修行中)でもあります。しかし、フロントでは営業マンとしてお客さまと打ち合わせをし、いろんなことを提案し、予算の話まで含めて幅広く対応しています。

そんな技術を持つ私の強みは、現場でそのまま技術ベースの提案ができ、イメージを伝えるための写真が撮影でき、マーケティングの視点で話ができること。その結果、制作から集客までの話がその場で瞬間的に展開でき、お客さまが一番気になる「だいたいなんぼなん?」まで話が具体的にできる。だからこそ、話が早いんです。

「できることの切り売り」になっていませんか?

ただし、この「なんでもできる」が逆に弱みにもなることがあります。例えば、自分が持っているスキルを制作実績として伝えたとしても、それが「どんなふうに役立つか」が伝わらないことが多いんですよね。

「WordPress使えます」「Figma使えます」「Studio使えます」といったスキルを並べても、受け取る側からすれば「なんか色々使えはるんやね」くらいにしか思われない。でも、もし「こういう制作のときにこういう解決をしました」「このデザイン、こうもできたけど、クライアントの要望に合わせてこう工夫しました」という話ができたらどうでしょう?

その解決方法を伝えられると、元請けさんがクライアントとの打ち合わせで提案しやすくなり、結果的に信頼が増します。たとえば、「ここ、たぶんこういうことだと思うんスけど」とか「これってこのパターンとこのパターンあると思うんですけど、どっちします?」みたいな会話ができるようになると、単なる技術者ではなく、「頼られる存在」になれるんです。ちょっとしたコミュニケーションが、元請けさんを助け、結果として自分のスキルも磨かれていく。

難しい営業側と制作側のバランス

会社でよくあるのが、営業と制作の間でのバトル。営業は仕事を取るのが仕事、制作は納めるのが仕事。この関係性がうまくいっていないと、無茶な提案が通ってしまったり、納期の見立てが甘かったり、そもそも技術的に実現できない仕様だったりと、現場が混乱することになります。

もしあなたがフリーランスや副業ならば、「何いうてはりますのん」と思いながらも、とりあえず手を動かして乗り切ることも多いでしょう。でも、それだと結局「できることの切り売り」になりがちで、新しいスキルを身につけても、それをどう活かせるかを営業やクライアントに知ってもらう努力をしないと、次につながらないんですよね。

その間に立つディレクターの役割

ここで重要なのが、ディレクターの存在。ディレクターは営業側には「これだけは提案のときに聞いてください」と指示したり、提案時に同行してサポートしたりします。お金の話は黙って聞きつつ、やばそうなときは小声で「やべえっす、喋っていいっすか」とフォローすることも。営業がスムーズに契約まで進めるための支え役でもあるんです。

一方で、制作側には「お客さまの思いやこだわりを最大限に伝える役割」を担います。予算や前提条件を整理し、最大限できることを見積もり、仕様を固め、制作がスムーズに進むようにする。つまり、ディレクターがいることで、営業と制作の間の調整がスムーズになり、無駄な混乱を防げるわけです。

もしあなたが営業で、あるいは技術者で、「うまくいかないな」と感じることがあるなら、ディレクションやプロデュースの視点を意識するか、「なんか陽気でめっちゃ話がわかるやつ」を間に置くのも一つの手かもしれませんよ。

ちなみにインヴォルブでは吉村の単体でもご依頼いただけますので、なんかめっちゃ陽気でめっちゃ技術の話できるウェブマーケターの派遣もやってますんで、いつでも連絡ください!

この記事を書いた人

吉村 浩嗣

吉村 浩嗣

奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。

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