ホームページは誰しものためにある

こんにちは、奈良県でホームページ制作をしている吉村です。 ホームページというものが登場してから、もう30年以上になりますね。その間にさまざまなサービスやツールが生まれ、インターネットの世界は大きく広がりました。
インターネットの 始まりと、僕の原点
僕が初めてパソコンを触ったのは、小学生の頃。海外のペンフレンド募集掲示板で知り合ったカナダの女の子とEメールをやり取りしていました。彼女は日本語でメッセージを送り、僕は英語で返信する。お互いに文章を直し合いながら交流を続けていました。
ある日、「これ私だよ」と送られてきた写真は、白黒で、狐の剥製の帽子をかぶった彼女の姿。今考えると、なかなかユニークな写真ですが、当時の僕は「すごく可愛いな」と思ったことを覚えています。
インターネットの進化と僕の成長
中学生になる頃、折りたたみ携帯が普及し、地域の掲示板が流行しました。奈良県では、当時ローカルな掲示板が流行しており、「奈良サイ」と呼ばれる掲示板もありました。そこには地元の話題がぎっしり詰まっていて、独特な世界が広がっていました。
高校時代には「魔法のiランド」のような個人ホームページ作成サービスが流行りました。誰もが自分のサイトを持ち、アクセスカウンターを設置したり、流れる文字を使ったりして、個性を表現していました。僕もその一人で、自分の紹介や部活の話、日々の出来事などを綴っていました。そして、そのホームページを通じて出会った人たちと実際に集まり、音楽を教えてもらったりもしました。
そこから話は 社会人時代へと飛びます。 当時は「ホームページで調べ物をする」という行為自体に、できる人・できない人の差がありました。パソコンを扱えることが「ひとつのスキル」として評価される時代。企業のホームページも、当時は主に大手企業が持っているもので、中小企業がホームページを持つケースは少なかったように思います。
しかし、世の中を大きく変える存在が登場しました。
それが iPhone です。
2007年にiPhoneが登場したことで、「パソコンがある場所で調べ物をする」という行為から、「どこでもスマホで調べる」ことが当たり前になりました。これにより、検索行動そのものが変わり、スマートフォンでのインターネット利用が加速度的に増加しました。
さらに、スマホで検索する習慣が広がるにつれ、今までパソコンに馴染みのなかった人たちも「調べる」ことに慣れ、それをきっかけにパソコンを使い始めるケースも出てきました。
どんどん技術が発展していく中で、かつては大手や技術に明るい企業だけが持っていたホームページが、誰でも持てるものへと変わっていきました。2000年代後半からは、WordPressのようなCMSが普及し、2010年代にはWixやJimdoなどのノーコードツールも登場。専門知識がなくてもホームページを作れる時代になりました。
インターネットは変 わったのか?
あの頃から、僕は何も変わっていないのかもしれません。
そして、インターネットも本質的には変わっていないと思うのです。確かに、技術は進化し続けていますが、その本質は昔も今も変わらないのかもしれません。自分をどう表現し、誰と出会い、どう繋がっていくのかという根本は、昔も今も変わらないのではないでしょうか。
インターネットの役割は、人と人を繋げ、考えを共有すること。それは昔も今も変わらず、これからも変わることはないでしょう。どれだけ技術が進化しても、インターネットはあくまで道具であり、使うのは僕たち人間なのです。
ホームページは誰しものためにある
ホームページも同じです。企業であれ、個人であれ、今では無料サービスやCMSを活用することで、多くの人が手軽にホームページを持つことができます。そして、それをどう活かすかで、新たな繋がりや可能性が生まれるのです。
だからこそ、僕はこれからもホームページを作り続けていきます。
この記事を書いた人
吉村 浩嗣
奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。