◯◯専門の制作会社に負けた理由を、自分に問うてみた

こんにちは、奈良県でホームページ制作をおこなっております、インヴォルブの吉村です。
今回は、われわれのような「なんでも相談できるホームページ制作事務所」と、「◯◯専門のホームページ制作会社」の違いについて考えながら、営業力では劣ってしまう事務所がどう戦えばいいのかを、自分自身の反省も込めて、書いてみたいと思います。
◯◯専門のホームページ制作会社の強み
例えば、不動産専門や歯科医院専門など、特定業種に特化したホームページ制作会社がいます。彼らは営業時に、
「私たちは◯◯専門のホームページ制作会社です。この地域では御社だけを担当します。累計制作件数は◯◯件。業界特有の課題も熟知しており、集客に強いノウハウがあります」
といった形でアプローチしてきます。
たしかに、同じ業界の成功事例を多数持ち、業界用語や傾向も理解しているとなれば、クライアントからすると“話が早い”と感じやすいんですよね。
「この人たち、うちの業界に詳しい」 「同じようなホームページをいっぱい作ってる」 「おまかせすれば大丈夫そう」
そう思わせるには十分な情報と実績を持っているわけです。
万能型ホームページ制作事務所の苦悩
対して、われわれのような事務所は、業種を問わずさまざまなホームページを制作してきました。
業界に偏りがない分、どんな業種のクライアントにも柔軟に対応できますが、そのたびに一からリサーチをおこない、「御社のことを教えてください」から始めなければなりません。
この時点で「話の早さ」では負けていることが多い。
でも、私たちはその業界を知らないからこそ、ユーザー目線の疑問や導線、言葉の使い方をじっくり考えることができます。
自由度という武器
実は、◯◯専門のホームページ制作会社が使っているCMS(コンテンツ管理システム)は、独自のものが多く、自由度が低い場合があります。
同じようなレイアウトばかりになる
欲しい機能が後から追加できない
更新の際のカスタマイズも限られている
など、テンプレート的な作りになっていることも少なくありません。
その点、われわれのような制作事務所は、クライアントの「やりたいこと」「届けたい人」に合わせて、一つひとつ設計していく自由度の高い提案ができます。
なぜ、負けてしまうのか
それでも、私たちが提案で負けることはたくさんあります。
「実績数」の安心感に勝てない
「月額いくら」というシンプルさに負ける
「専門」と言われると、そちらが正しいように見える
「初期費用0円」に対して、我々は見積書を出すところからスタート
提案が通らなかったあと、なぜダメだったのか何度も考えます。
ですが、これも私たちにとっての大切な課題。
どうすれば、専門ではない私たちが、クライアントにとって信頼できる存在になれるのか。安心して任せてもらえるような仕組みを作れるのか。
結局、戦う相手は「自分」
気づいたのは、結局「他社」ではなく「自分自身」との戦いなのだということです。
どう伝えればよかったのか どう見せれば安心してもらえたのか どう設計すれば、本当の意味でクライアントに寄り添えたのか
こうした問いを繰り返しながら、インヴォルブとしての提案力を磨き、また次のご縁につなげていきたいと思います。
この記事を書いた人
吉村 浩嗣
奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。