楽天ショップ運営に関わってみた話

楽天ショップ運営に関わってみた話
Webマーケティング | 公開日: 2025年03月13日 | 更新日: 2025-03-13
#EC運営#広告運用#楽天市場#商品ページ最適化#レビュー施策

こんばんは、インヴォルブ吉村です。奈良でホームページ制作やウェブマーケティングをやっています。

ホームページ制作をしていると、「楽天ゴールドのページを作ってほしい」という相談をいただくことがあります。楽天市場では、基本的にテンプレートを活用しながらバナーを登録していくのが主流ですが、楽天ゴールドを契約すると、HTMLやCSSを使って自由にページを作れるようになります。そのため、デザインやコードが分からずに困っている方からの依頼を受けることがありました。

しかし最近は、楽天市場をスマートフォンのアプリで利用するユーザーが増え、デザインの自由度よりも バナーや商品の掲載方法で視覚的に訴求する運営 が主流になりつつあります。

そんな中、「楽天市場の運営支援をお願いしたい」という相談を受け、実際にサポートすることになりました。

楽天ショップの運営サポートを始める

さて、実際に運営のサポートが始まりました。

既存のショップに途中から関わる場合、まず状況を把握するための調査が必要になりますが、今回は比較的新しいショップだったため、商品点数も少なく、ひとつひとつにじっくり向き合える状況でした。

まず最初に取り組んだのが、商品ページの改善

ページのデザインやレイアウトを変えるのではなく、「どうしたらお客様に伝わりやすくなるか?」 を徹底的に考えました。

そのために、

  • 商品写真を撮り直し、より伝わるビジュアルを作成

  • バナーをデザインし、視覚的な訴求を強化

  • 商品説明文を見直し、お客様が知りたい情報をしっかり伝える

という作業を、一商品ずつ丁寧に行いました。

次に取り組んだのが、レビュー施策

レビュー数が少なく、せっかく興味を持ってくれたお客様が「本当に買って大丈夫かな?」と不安になっていました。そこで、レビューを書いてくれたお客様に、お得な情報を提供する仕組み を整えました。

レビューが増えれば、新規のお客様にも安心してもらいやすくなります。楽天市場ではレビューが売上に直結することも多いため、ここは徹底的に運用しました。

広告運用へ

商品ページを整え、レビュー施策で信頼を作ることができたら、次にやることは 集客の強化 です。

すでに「このページなら大丈夫」という状態になり、レビューや店舗運営の土台も整ったので、ここからはアクセスを増やすフェーズに入りました。

振り返ると、先に広告を回してみてもよかったのかもしれません。しかし、新しいショップだったため、まずは整えるべきところを見極めたのは結果的に良かったなと思っています。

楽天市場にはさまざまな広告メニューがありますが、今回は話が複雑になりすぎないように、楽天市場のPPC広告(クリック課金型)であるRPP(楽天プロモーションプラットフォーム) に絞って進めていきます。

RPP運用、めっちゃムズイ

RPPを触り始めて、まず 「わからへん」 となったのが 商品CPCの仕組み です。

「この広告は何を基準に出稿されるのか?」

細かい仕様は楽天の担当者に確認するのが一番ですが、私が聞いた話をまとめると、

  • 楽天側のシステムが商品ページの内容を学習する

  • その中のキーワードに反応して、組み合わせを行い出稿される

  • しかし、どのキーワードで出稿されたのかを解析することはできない

ということでした。

われわれのようなマーケティング畑の人間からすると、 「どこに出したか、何で出したか分からんのやったら無理やろ!」 となるわけです。

しかし、これは楽天市場の仕様・方針なのでしょう。 文句を言っても進まないので、やれることをやるしかありません。

そこで、 商品ページの内容をさらに見直し、追記を行いました。

  • 商品名や説明文に、狙いたいキーワードを意識的に増やす

  • 商品の特性をより詳細に記載し、システムに情報を多く与える

また、競合の商品ページと見比べ、 「必ず入れるべき情報」「なくてもいい情報」の取捨選択を慎重に行いました。

通常のSEOでは推奨されていませんが、今回は 楽天市場の仕様に最適化することを優先 しました。

こうした作業を進めましたが、RPPのレポートを見て改善を行いたいと思っても、商品CPCでの出稿結果の詳細なデータは確認できませんでした。

キーワードを設定したRPP広告に関してはレポートが出るので、 「力を入れたいワード」には細かく調整をかける のが良いと感じました。

RPPでは 商品CPCをメインにし、競合と競るようなキーワードで出稿するのは避けるべき だと考えました。

クリックされやすく、競合が少ないキーワードを見つける ことが重要です。

楽天市場運営を続ける中で

現在、2年間ショップ運営の支援を継続し、前年を超える成長を達成。さらに他のECプラットフォームの立ち上げにも携わることになりました。

インヴォルブでは、こうしたショップ運営のサポートを日々行っています。 少人数の運営では考えが詰まりやすくなることもありますが、私たちは Webマーケターとして良き相談相手 であり続けたいと思っています。

これからも、日々学びながら、ショップ運営を支援していきます。

この記事を書いた人

吉村 浩嗣

吉村 浩嗣

奈良県生まれ奈良県育ち、業界歴15年のウェブディレクター。 ウェブ制作・マーケティング・システム開発を幅広く手がけ、映像制作や写真撮影も行う。独立前はウェブ制作・マーケティング・システム開発会社に勤務。現在はINVOLVE代表として、提案からディレクションまで一貫した支援を提供。ライター経験も活かし、企業の成長をサポート。

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